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5・21金環日食「網膜症」に注意、太陽を直接見ない

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 天気が良ければ東京や大阪など日本列島の太平洋岸の広い地域で観察できる21日の金環日食。部分日食の地域も含めれば日本のほぼ全ての場所で天文ショーが観察できるとあって、楽しみにしている人は多いだろう。しかし、観察の際は目を痛めないよう細心の注意が必要だ。適切な観察方法と楽しみ方を紹介する。(平沢裕子)



 国内で金環日食が観察できるのは昭和62年の沖縄以来。今回は東京や大阪など大都市での観察が可能だ。「2012年金環日食日本委員会」副委員長、大西浩次・長野工業高等専門学校教授は「金環日食が観察できる地域に住んでいるのは約8330万人で日本の人口の約3分の2。部分日食を含めると1億人以上が観察できる」と話す。

 ◆子供は特に注意

 多くの人が観察できるだけに、不適切な観察による目のトラブルが心配される。

 日食による目の障害で多いのが、目の中心部分に暗点ができる▽ゆがんで見える▽視力が低下する−などの症状が出る日食網膜症だ。これらの症状は多くの場合、数時間から数日でなくなる。だが、暗点が残ったり、1・0の視力が0・1まで低下した例も報告されている。治療法はないだけに、しっかり予防することが求められる。

 筑波大学医学医療系眼科の大鹿哲郎教授は「わずかな時間でも太陽を直接見ると網膜症になる危険がある。特に子供は目の透明性が高く、ひとみが大きいため、光によるダメージを受けやすい。太陽を絶対に直接見てはいけないことを子供に繰り返し教えてほしい」と呼び掛ける。

 ◆まずは背を向け

 安全な観察法は、大きく分けて2つ。一つは間接的に見る方法で、「ピンホールカメラ」の原理で紙に映った太陽を観察するものだ。厚紙に針で数ミリの穴を開け、白い紙にその影を映すと、穴の部分に太陽の形が映し出される。刻々と変化する太陽の形を見るには最も適した方法といえる。

 もう一つは日食メガネを使って見る方法。色の付いた下敷き、すすを付けたガラス、サングラスなどで観察した経験がある人もいるだろう。これらの方法でトラブルがなかったからといって、子供にこの方法を勧めるのはいけない。太陽の熱はわずかでもかなり強く、これらの方法では目を痛める可能性がある。目を細め、ちょっとだけ見ようとするのも裸眼で見ることと同じで、危険だ。

 日食メガネでも正しく使わないと網膜の障害を防げない。間違った使い方で多いのが、太陽を裸眼で探したり、曇り空で見にくいからと太陽を見たまま日食メガネを外し、裸眼で見たりしてしまうことだ。

 適切な使い方は、まず太陽に背を向け、自分の影の位置を確認し、日食メガネをかけて振り向いて観察する。日食メガネをかけているからと、長時間、じっと見続けてもいけない。

 大西教授は「木漏れ日を見たり、日食前後の温度変化を調べるなど日食の楽しみ方はいろいろ。安全な観察法をマスターして楽しんでほしい」と話している。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120515-00000557-san-soci
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